編集Xの[擬人化]1章だけ大賞
擬人化作品が好きです。
アイデア光る1章をお待ちしています。
編集Xの[擬人化]1章だけ大賞を開催。
「手紙の代筆屋の修行の身」という設定と読むと、どうしても既存の人気作品との被りが気になりました。
だから、NGというわけではないですが、既存の作品を凌駕する何かがないと難しいのかなと思います。
大人の私は「元素の擬人化って面白そう」と思いますが、小学生にとってどうかは疑問です。
学習指導要領を調べてみると、「元素」は中2で習うそうなので多くの小学生には少し早いかなと思いました。
「落とし物」という括りになると範囲が広すぎるので、もう少し括りを絞るとよくなると思います。
学校内にあるものを擬人化する発想はよかったので、特徴をうまくキャラ化できるような工夫がほしいです。
「文房具の擬人化」はいいアイデアだと思います。しかし、「かっこいい」を追求したいのか、「おもしろい」を追求したいのか、中途半端に感じました。キャラの名前の付け方から再考してみてください。
「宝石の擬人化」作品の応募作は複数ありましたが、「宝石の擬人化」もすごくいいアイデアだと思います。
キャラは作りやすいと思いますが、縦軸がなかったので冒頭からストーリーがわかるとよくなると思います。
シンプルにおもしろそうです。ただ、児童文庫での刊行をめざすことが適切かどうかに疑問を感じました。
絵本やもう少し低学年向けの読み物に向いていると思います。児童文庫で刊行するにはどうすればいいでしょう。
「星座の擬人化」もいいアイデアだと思います。応募作は話の縦軸が見えてこなかったのは残念でした。
物語のゴール、主人公の動機、そのために起こした行動、どれもなかったので、そこから再考してみてください。
読前にライトノベル的なタイトルの付け方にはあまり惹かれませんでしたが、読み始めると文章は巧みでした。
年齢が読者に近いということはそれだけで武器になると思うので、最大限活かしてください。