編集Sの[スポーツ]1章だけ大賞
スポーツだから描けるエンタメがある。
そんな物語・キャラクターをお待ちしてます!
編集Sの[スポーツ]1章だけ大賞を開催。
児童文庫市場には類を見ない題材で小中学生が読むと面白がるか気になる内容でした。ルールや競技自体の魅力ではなく、「キャラ」が描けるかどうかが重要なポイントなのでそこがうまく書ければ刊行できるかもしれない。
メジャースポーツを果敢に描き、自分の視点をしっかり主人公に投影させていたことに好感がもてました。
この話の続きを読みたいですが、基本的な骨格が書けているのでいろいろ打合せしてみたいです。
まず、作品タイトルから何も想起させられないので、もう少し魅力的なタイトルだと読前の印象が違いました。
20頁以上読んでからようやく物語の本題に入っていたので、1頁目から惹きこむ工夫がほしかったです。
プロットの書き方がシンプルでわかりやすく、小学生男子が好きそうな題材を扱っています。
文体や言葉の選び方が児童文庫の主な読者層よりも幼いターゲットに向いているのが選外になった理由です。
冒頭から惹きこまれる導入でした。主人公の動機も早々に提示されていて読みやすかったです。
描かれた競技が小中学生にとって本当に親和性があるかという点で最後まで悩み、選外となりました。
ぜひ挑戦してみたい題材でしたが、応募作の情報量では判断材料に乏しかったです。
また、現状の冒頭も設定説明に終始していたので、一文、一節でも心に残る言葉があればよくなると思います。
冒頭から競技自体ではなく、まずはキャラを描こうとしているところがよかったです。
短い頁でキャラの魅力を描くのは難しいですが、もう少し明確で強い主人公の動機がほしかったです。
児童「文庫」というよりは児童「文学」の方面に親和性がある冒頭だと感じました。
20頁目まで何のスポーツのどんな話かわからず、エンタメとして導入部分での惹きこみが弱かったです。