そういうわけで、わたしをはじめ、気が強いと思われる姫を集めたらしいけど……
つらいときは周りをよく見るといいと思う。わたしは忍城籠城戦のとき、母の岩付御前を見て、何度も気持ちを新たにした。わたしも母上のように強くあらねば、と
私の場合、大人になってからも落城を二回経験しているのだけど、『大切な人たちを守らなければ』という思いが強かったから、泣いている暇がなかったかも
おふたりとも大変な思いをなさったのね……。あ、わたしからもひとこと。泣くのは決して悪いことじゃないの。自分の心に素直だっていうことだし。でも、泣き言は違うわ。泣きながら愚痴をこぼす人は嫌われちゃう
そうだな。泣いても周りに迷惑をかけないようにする……まず、これを心がけてみるのはどうだろう
あとは前を向くこと。生きていれば、なんとかなるものよ。がんばってね
日本史の場合、元号と西暦の両方あるから、覚えるのが大変ですね
でも、元号は日本独特のものだから、それが逆に覚えやすいと藤咲先生も言っていたわ。たとえば、『天正』は信長公が奏請したから戦国時代(安土桃山時代)で、『天正』がつくのは西暦では1500年代後半であるとか
天平神護など、四文字の元号は奈良時代しかないですしね
歴史的事件には、元号がついている場合もあるわね。『応仁の乱』とか。あと、寺院の名前も。鎌倉の建長寺は建長7年に建立など
元号に興味を持って、あとから西暦をあてはめて覚えるのもひとつの手ですね
『794(なくよ)うぐいす平安京』など、暗記方法はいろいろあるけど、読書大好きさんのように『なにが起こった』のかを覚えられる人は、それを時間軸に落とし込んでいくだけだから
歴史はまず流れを大きくとらえることが大事、ということですね。読書大好きさん、ぜひ楽しんで覚えてくださいね